カツラのはずし時が難しい。

 

お久しぶりです。突然ですが、

 

カツラのはずし時って難しくないですか?

 

(せめてウィッグと言え)

 

と、言うのもですね。

私事になりますが、留学から無事に帰ってきて2週間自宅待機を終え、「なんかしなきゃまじできのこ生えるな」と謎の危機感を覚えて、近所のスーパーでバイトをすることにしたのですよ。(1か月前)

留学前にイキって全頭ブリーチをかけていた私は、帰国したころにはまぁ結構ヤンキーみたいなプリン頭になっていまして。でも、帰国して2週間たったあとはそのままなし崩しに緊急事態宣言だなんだと、「禁止されていないけどちょっと美容院行きにくい」みたいな状況になってしまっていたので、バイトの面接をしたときも結構、あの、結構な感じでね?一応、髪の毛がなるべく隠れるようにお団子頭で行くとかね、私だって工夫してたんです。頑張った。うん。

でもまぁ、あぁいうところのお姉さまは目ざといじゃないですか。

「髪色、明るいね」

と言われまして。

でも私は言いたかった。

「いやいや、私の希望する製造の仕事は髪の毛ネットで覆った上から三角巾するし、何ならお客さんにも合わないんだから私の髪色見る人なんて事務所にいる人とロッカーですれ違うパートさんくらいですよ」

って。

でもまぁ、心にヤンキー飼っている割にはクソ真面目なところがあるので、「採用されたら何とかしてきます~!」とかなんとか言って、その場は適当にやり過ごして無事採用されたわけですよ。

 

で、採用されちゃったし、そう言っちゃった手前なんとかしなきゃいけないので、その後市販のカラー剤で染めたりとかもしたんですけど、黒染めを避けたせいでまじで色が変わらないっていう事故が起きたりして、

 

「そうだ、ウィッグを買おう」

 

と思い至り(何故)、安めのショートカットウィッグを購入。ここまでの1か月、

地毛→ウィッグかぶるためのネット→ウィッグ→バイト先のネット→三角巾

というミルフィー頭で働いていたんです。(ちなみに出勤する時点でウィッグかぶってたので、職場の人は私がウィッグの髪型だと思っている状態)

 

それでも、先日ようやく美容院に行くことができまして、痛みに痛んだ髪の毛とおさらばしてすっきり、ようやく地毛でバイトに行ける頭になったわけなんです。

 

ここでふと思う、

「いやいや、いきなり髪伸びるってどういう状況?」

 

いやわかる、長い髪が短くなるのはわかる。「あ、切ったんだ~」って思うよねうん。でも急に髪伸びるって何?どういう状況?どこの育毛剤だよ?

ていうかそんな短いウィッグ買ったの誰だよ。私だよ。なんなんだよ。

いや、マジレスするなら、ちょっと考えれば誰だってウィッグだったっていうことくらいすぐにわかると思うんだけど、それに対して受けるであろう「なんでなんで攻撃」とちょっと盛った噂話がだるいんですよ。(私の職場のお姉さま方は噂話が大好きです)

 

まさかかぶったカツラを外すのがこんなに難しいなんて思わなかった。マジか。

ていうか私は何で悩んでいるんだよ驚くほどどうでもいいなこのやろう。ものすごく滑稽じゃないか。

そもそもカツラかぶって働いてるっていうことが結構かなりクレイジーだからな。

まぁテレビ電話した何人かの友人に話したときにひとウケとれたからいいんだけどさ!

(優しい友人の皆様いつもありがとうございます。)

 

とはいえ、スーパーことなかれ主義の私としては、なるべく面倒ごとを避ける形でカツラを外したいわけなんです。

 

というわけで、名案がある方、ぜひご教授いただければと思います。

 

 

 

 

 

帰国するよ

 

どうも。あれだけ騒いでいましたが、結局、案の定、帰国要請により帰国することとなりました。一時帰国という形で留学を中断することもできましたが、再渡航の目途が立たない以上、家賃や保険料を払い続け、どれだけ授業を受けられるかも不明瞭な状態で生活を続けるのは得策ではないと判断し、この帰国をもって留学を中止することに決めました。

これは私の判断で、「なんだ一時帰国にしておけばよかったじゃん!」と後悔できるといいなと思っています。いやこれは結構マジで。

今回のことは私の人生の中でもかなりレアな経験だったと思うので、帰国するまでのことを少し書き残しておこうと思います。

 

帰国が決まる5~6日前

たしかドイツの感染症危険レベルが2に引き上げられて、私が2日おきに帰国する友人を見送っていたあたり。「なんでこんな時に…コロナ…マジコロナ…」「これからサマータイムで楽しい時期だったのに!」と無念そうな顔で帰っていく友人たちに、「私は何とかここにとどまって、みんなが再渡航してきたときにウエルカムの旗掲げて待ってるから!」と言いながらお別れをしていた私は、まさかそこからすぐに自分も同じ状況になるとは毛ほども思わず。少年漫画のクライマックスで主要キャラがバタバタと消えていく感じだから、そろそろ劇的に強いキャラクターが出てきて形勢逆転するポイントのはずなんだけどな~~救世主まだか?なんて思っていました。

 

帰国要請の連絡が来る前日

大学寮で同じく留学生の大学院生のお姉さんとアップルパイを作りお茶をしようとしていたところに、ドイツの感染症危険レベル引き上げのお知らせ。

ここで前回の記事の内容につながるわけですね。

先に帰国した留学生からたくさん引継ぎ品をもらって、食べ物もたくさんあったから、これでドイツの外出自粛の期間を乗り切ろうと思っていたところへの連絡でした。頭は真っ白になりつつ、でもちゃんと怒っていたし、かと思えば「帰国の準備をしなくちゃ」と冷静にすべきことを考え始めている自分もいて、そういう聞き分けがいいふりをする自分に対してもいら立ちを覚えたし、とにかく4人くらい人格がある感じ。すごく落ち着いた状態で混乱していました。

 

帰国要請の連絡が届く

予想通り、朝起きると帰国要請を伝えるメールが届いていました。あらかじめわかっていたことだし、大学職員の方のせいではないので、「かしこまりました」と返信をし、留学先大学の先生に連絡を入れたり、家族・友人に連絡したり。

無心で荷物整理したり、捨てたり、詰めたり、申し訳ばかりのお土産を買いにスーパーに行ったり。

 この頃は「留学を継続できるか否か」が肝だと思っていたので、まさにゲームオーバーという感じ。世間にはワニから日常の大切さを学んだ人もいるのかもしれないけれど、私もきっと同じくらい日常の尊さは感じてた。

 

帰国準備

帰国のことをドイツ人の友人たちに伝えると、本当にどの友人からも、

「何かあったらなんでも言ってね。」

と言われる。やめてくれよ、はちゃめちゃにちょろい人間だからこういう時に優しくされると軽率に好きになってしまうよ。と思いながら、周りの人の優しさに甘えまくり、留学を中止するにあたって必要な手続きを終える。手続きをしたのは私ではなく友人です。感謝しかない。

友人に「逆の立場だったら君はきっと同じことをするし、友人を助けるのは当たり前のこととでしょう?」と言われる。

こういう道徳の授業で習いそうなことって基本的にあまり好きではないけれど、こういう時はシンプルな言葉が一番うれしいんだなと実感。だからきっとプロポーズもひねらずにちゃんと「結婚しよう」って言ったほうがいいんだな。何の話してるの?

準備を進める中で、自分なりに気持ちの整理をつけ始める。ドイツ人の友人たちは今後日本への留学予定がある子も多いし、また会えるから。と帰国後の生活を充実させられるようにしようと気持ちを切り替えようとする。

 

帰国前日夜(今)

友人から引き継いだ大量のものを何とか処理し、パッキングをし、いつもと同じように寮の自室の中で一日を過ごす。

帰国後復学するつもりなので、シラバスを見たりしながら履修について思いをはせる。

気持ちの切り替えはできているつもりではあったが、やはり悔しいものは悔しい。本来であればこの先半年でできたはずの経験ができなくなってしまったということは純粋に残念だと思う。誰のせいでもないし、ただ留学が終わるというだけなので、身近な人をコロナウイルスでなくしたり、自分自身が感染してしまったり、そういう立場の人のことを考えれば、私はあまりにも子どもっぽいことを言っているなと思うけれども。

まぁ私の感情は私のものだし、人に迷惑をかけない範囲で文句を垂れる分には多めに見てくれるだろう。寛大な神様あたりが。お許しください。

 

とまぁザックリとこんな感じでした。漫画の連載が打ち切られるかのように、伏線回収もできないまま、納得のいく大団円とはいかず、「俺たちの戦いはこれからも続く!」的な感じで終わるのか…という気持ち。

いや、正直に言えば、全然締まってないので実感はないんだけど。まぁ日本に帰って2週間自宅で過ごしていたら実感の1つもわくでしょう。

 

 

 今までも「推しは推せるうちに推せ」とか、「本当にほしいものはその場で買え」とか、そういうスタンスを大切にして生きてきたつもりだったけど、まだまだ生半可だったなということに気付かされました。

半年しかヨーロッパにいられないってわかっていたらもっともっと旅行していたし、ドイツの謎のハイカロリーみたいな食べ物食べたりしてました。そんなこと誰にも予測できなかったから仕方ないんだけど。いや、割と人生ってこんな感じなんだろうな。死ぬときにそういうことを考える時間や神経回路が残っているかは知らんけど、でも絶対私「クッソ~やり残したことしかねぇ~~」って思いながら死ぬんだろうなと思った。(2020年3月現在)

10年後20年後は変わってますかね。私は変わっていない気がします。

 

 

恨み節満載でここまブログを書いてきましたが、留学先で色んな出会いに恵まれて、色んな縁ができたことは私にとってとても価値ある事であるのに変わりはないし、そういう人たちと再会の約束をして、きちんとお別れできたのはやはり喜ぶべきことだと思うから。

今望むべきはコロナウイルスの感染拡大を防ぐことだし、そのために今は我慢して、状況が変わったら、半年間お世話になったヨーロッパ経済の活性化の一助を担えるように、積める徳と金を用意しておこう。

 

終始何を言っているかよくわからない内容になりましたが、今の私のこの混沌とした精神状態が反映されていて、半年後にお酒のおともに読み返して地に埋まりたくなるような記事になったのではないでしょうか。

 

というわけで帰国します。おうちに帰り、2週間の隔離を終えるまでが留学なので、先は長いですが、強く生きたいと思います。

 

 

 

感染症危険レベルが3になりました。

※小娘がひたすらに不満を書き綴るブログです。

不快に感じるであろう方はプラウザバックを推奨いたし  ます。

 

3月24日

ドイツを含む多くのヨーロッパの国々の感染症危険レベルが3に引き上げられました。

 

これだけは言わせてほしい。

 

何故このタイミングで?

 

確かに、感染者数や死亡者数は日ごとに増加している。でも、ドイツで外出規制がかかったり、フランスでも外出禁止になったりと、今は丁度コロナウイルス対策に本腰を入れた矢先。このタイミングでのレベル引き上げに困惑を隠しきれないというのが現在の素直な心境で、このレベル引き上げに伴って、留学を中断し、帰国を要請される可能性が非常に高いことにやるせない気持ちでいっぱいです。

だって感染してから感染が確認できるまでに数週間要するのであれば、対策の効果が出るのはもっと先なわけであって、今から状況が改善するかもしれないのになぜ対策を取り始めた今レベルをあげるの……と思ってしまう部分も大きいわけで。もちろん改善しないという可能性を捨てきれないからこそもにょってしまうわけで。

 

このタイミングでのレベル引き上げも釈然としないし、日本の大学生めちゃめちゃ旅行とかしてるし(SNSでフォローしている多数の人間が大学生なので大学生を名指ししただけ)、今帰国しても水際対策で検査の上2週間の自宅待機。急な帰国に関する費用負担もなければ、感染していた際には「帰国者によって感染拡大」とかどうせ見出しになるんでしょ。やじゃんそんなん。いやだよ~~~。

 

勿論すべてを把握しきれているわけではないので、非常に根拠の薄い私の直感でしかないけれど、日本のニュースとドイツのニュース(多分ドイツだけではないと思うけれど)の温度差はすごいと思うし、日本できちんと対策がなされているように思えなくて、「帰国したからと言って安全なわけではないじゃん」と思ってしまうからここでまた今帰国したくな~~~と思ってしまうし。

いや、もちろんわがまま言ってるって自覚もあるけれど。

でも、今この状況の中で国外にいることの意味はあると思うし、そもそも引きこもっているから基本的には感染のリスクも低いわけで。

奨学金もストップになり、今私が帰って保菌者として成田空港(羽田かどこか知らんが)に降り立って菌を巻き散らかす(可能性がある)ことの方がよっぽど危険で迷惑じゃありませんかセンセイ~~~~~~!!!!!

 

って感じです。

一番引っかかっているのは国内対策が今滞在しているドイツに比べて甘く感じるからなんだろうな。地理的条件も社会的条件も違うし、感染者数も違うから取られる対策が異なるのは当たり前だし、どんな政策、対策も国民全員が満場一致で賛成!なんてありえないってわかっているし、医療従事者等、今も最前線で頑張ってくださっている方々がいるっていうことも全部わかっているつもりだけど、やっぱりこちらからすれば日本の人めっちゃ動いとりますやんと思うし、規制等の対策が徹底しきれていない(圧倒的補助不足によると思う)ように見えるので、今後日本で感染拡大する可能性高いんじゃないのと思ってしまう私がいるわけで。(医学的な知見は皆無なので、専門家の方が一般向けに書いてくださっているレポートを読むことくらいしかできないため的外れなことを考えている可能性ありますが)

 

色々理解しているつもりだけど、でもやっぱり納得がいかないのは自分がまだまだ子供な証拠なのだろうし、そもそも理解できていないのだろうけど。

でもやっぱり無念なもんは無念だし、嫌なもんは嫌なんだよ!という気持ちです。

 

 

次回予告!

私の留学先であるドイツが感染症危険レベル3になっちゃった!

私、先週帰国した友人からWi-Fiルーターやドライヤー等、段ボール2~3個分の引継ぎ品を預かってしまったの!ドイツでの銀行口座や保険、寮の契約も解約手続きが必要!?オフィスはもう開いていないのに!

私、一体これからどうなっちゃうの~~~?!!

次回「強制帰国?!」お楽しみに!!

 

(しないでください)

(強制帰国したくねぇ~~~!)

 

 

 

思考放棄のひとつやふたつしたくなってしまう話

こんにちは。 「次にブログを書くのはプラハ旅行記だな~」なんて呑気なことを考えていた時代が私にもありました。

ありましたとも。

コロナウイルスの感染は広がっているものの、私が留学を終える予定の9月までこの状況が続くわけではないだろうし、今は身動きが取れなくなるかもしれないけれど、とりあえずは様子をみよう、と。

 

ある朝、留学先で一番仲良くしている日本人留学生の子から

「大学から帰国命令が出ました」

というラインが来ました。びっくりするくらい目が覚めました。

それまでも、イタリアの感染拡大はすでに大きなニュースになっていたし、滞在国であるドイツでもなかなかに感染者が増えているという状況ではありました。しかし、日常生活には正直あまり支障はなかったので、「今は旅行はやめておこうか」とは思っても、まさか大学側から帰国命令が出るほどのことだとは思っていなかったので他の留学生も含めて、今後滞在し続けるか、帰国するかを真剣に考えだしたのはこのことがきっかけだったように思います。

 

現在の状況はと言えば、ドイツの感染症レベルは2になり、国境封鎖などの対応がとられ始めています。 私はまだ帰国命令は出ていないけれど、今後の状況次第では十分にありえる話ではあるので、冗談抜きに大学からのメールを受け取るのになかなかの緊張感があって、言葉を選ばずに言うならばストレスフルな現代社会といった感じです。(大学職員の方はすごく丁寧に対応してくださるので帰国したら菓子折り持ってお礼に行きたいくらいです)

 

以前知人に、「思考放棄したくなった時こそ考えるのをやめてはいけない」と言われたことがあり、非常に納得したし、自分の中に残っている言葉ではあるのですが。

ですが。

もうちょっと今は考えるのやめたいさすがに。 別に自分だけが特別大変な境遇というわけではないし、むしろ大学からの指示もああるので、イージーオブイージーなのだろうけれど、予測も何もない状態で選択をしていくことの難しさってえげつないんだなということを絶賛痛感中というところです。 私は運が良くも悪くもないと思っていますが、まぁ悪運は強い方だと思っているので、万が一留学中止になってもコロナには感染しない気がするし、万が一コロナに感染しても死にはしない気がしているのであれですが。あれ?もしかしてこういうのも死亡フラグになったりする?留学して1か月目で歯がとれている人間の言うことだしあれおかしい、雲行きが怪しいぞ?

 

ともかく、ツイッターを開けばやれ国境封鎖、感染者が何人増加、店はいつ閉まる、やらなんやら、インスタのストーリーでは「日本に帰ることにしました」という投稿を目にする機会が多いので、意思が比較的強めの私もちょっともうよくわからなくなって思考放棄のひとつやふたつしたくなっている今日この頃です。

こんなレア体験そうそうできるものではないと思うので、いい経験だなとは思っていますが、兎にも角にも(心が)落ち着かないので、滞在か帰国か、早く決まればいいなと思っています。

 

とりあえず美味しいもの食べて心を落ち着けよう。

 

 

ブダペスト旅行記

 

 

 


さて、友人とウィーン空港で別れたのち、ウィーン空港からバスでブダペストへ。
バスの座席を予約していましたが既に私の席には男性が座っており、「そこ私の席なんだけど…」と言ったものの、「他の席空いてるだろ、そこに座れよ」的なことを言われ、一先ず目についた空いている席に座りました。心に飼っているヤンキーが暴れ出さないようにらぐっとこらえ、もやっとしたままバスに揺られて3時間弱でブダペストに到着です。

 

到着したのが20時頃だったので、スーパーで水と晩ごはん代わりのパンを買ってホステルへ。アイスランドのホステルの水回りが若干のトラウマになっているためドキドキしながら入りましたが、いや、綺麗か。
めちゃめちゃ綺麗でおしゃれなホステルでした。最高か。写真撮り忘れたけど。
ベッドにカーテンついてるタイプのホステルは大体いい(偏見)
そんなこんなで初日は終了。

 

2日目
ブダペストは1日半しか滞在しないので、今日一通り観光するつもりで頑張ります。
まずは両替しに行ったときにたまたま通りがかったカフェで朝ごはん。

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物価が安いとは聞いていたけれど、カフェご飯して500円弱(ざっくりした日本円換算)は確かに安いよな〜味ももちろん美味しかったです。

両替は20€分だけ。あとはカードが使えると信じましょう。無理だったらその時考えよう。うん。

 

今回は初の試みとしてフリーウォークツアーに参加しようと思っています。ということでそれまではホステルの周りをふらふらしていました。お散歩。

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ブダペストは「ドナウの真珠」なんて呼ばれることもあると聞いていたので、「ザヨーロッパ」的な街を勝手に想像していたのですが、なんだかアジアっぽさもあれば中東っぽさもあり...…いや私中東は行ったことないけど。(ニュアンスで話すな)

「混ざっている」感じがして面白い街だなと思いました。治安が悪いとかでは全然ないけれど、今まで自分が触れてきていない、未知の雰囲気だったからこそ、ちょっとした緊張感があってアドベンチャー感が。

 

さて、お昼ご飯(この人ずっと食べてるな)
正直ウィーンで信じられないほど食べたのでお腹はそんなに空かないのですが、食べたいものがあるので食べます。フードファイター目指しているので。

何を食べるかと言いますと、フォアグラパイセンでございます。

なんか、ハンガリーではフォアグラがお安くいただけると聞いたので。フォアグラなんで好きとか嫌いとか、そういうところにいないよね。レックウザが最推しのポケモンじゃなくてもマスターボールで捕まえたくなるのと同じような理由で食べようと思います。(圧倒的に伝わらない)

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いや量よ。

運ばれてきたときの量にビビり倒しましたが、味は勿論美味しいし、日本の人の口に合いやすいような気がしました。白米がはかどる感じの少しあまじょっぱいような、こってりした味です。(※感じ方には個人差があります。)
ただ、なんていうか、私はお寿司の食べ放題で永遠に大トロだけを食べ続けることはできないタイプなので、私と同じタイプの方は多分2人以上できてシェアするのが正解だと思います。最後の方は割とマジでフードファイトになります。(見ればわかる)
勿論私は気合で完食しました。

 

さてお腹が苦しくなりながらフリーのウォーキングツアーへ。ただより怖いものはないと言うことで、宗教勧誘とかされるのかな……と怯えと期待を胸に参加しましたが、普通に無料でした。仕組みとしては順番逆のクラウドファンディングみたいな感じなのかな?ツアーの最後にチップを渡す形で、チップ文化に慣れ親しんだ欧米の方々はごく自然に「気持ち」を渡していました。ガイドさんが自分の頑張りに応じてチップが貰えるんだとしたら割とウィンウィンのいい仕組みなのかもなと思ってみたり。もちろんそこまで簡単な話ではないのだろうけれど。

 

このツアーはブダペストの観光地をガイドさんに説明してもらいながら歩いて回る3時間弱の「フリー」ツアーなので、もちろん教会や博物館のような有料施設には入らず、外観の見学と説明のみ。初日にこういうツアーに参加して、興味を持った施設に翌日アタックかけるのがいいんだろうな〜まぁ私に翌日はないんですがね!もうちょっと滞在長めにとっておけばよかった。
こういうツアーは初めてだったので面白かったです。ハンガリーのガイドさんが英語で説明してくれるので、現地の人の話が聞けるのは貴重な機会かなと。

ガイドさんがハンガリー語のアルファベットを紹介してくれたのですが、なんかドイツ語のウムラウトみたいなのがたくさんあった……聞いただけだけどハンガリー語めっちゃ難しい……そして聞いた感じはすごくロシア語っぽかった。知らんけど。

 

今回のツアーでまわった施設の中だと、ツアーの終着点である漁夫の砦が一番好きでした。白い石好きだからね。曇天だったので白さが一切伝わりませんが。

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 ツアーが終わったのが4:30過ぎだったので、すぐそばのマーチャーシュ教会の見学をして、日が沈んで夜景が見れるようになるまで漁夫の砦で待ってようと思ったのですが、当たり前だけど日没直後に真っ暗になるわけでもなく、30分くらい粘って諦めました。十分綺麗な景色が見れたので満足。

 

お昼に食べたフォアグラパイセンがお腹に残っているまま晩ご飯へ。


ハンガリーの安くて美味しいお店!と有名なでチキンパプリカとパンと白ワインを頼みました。ワインを飲んだのは完全に陰キャ精一杯のイキりですごめんなさい。

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美味しくご飯をいただいて、ホステルに帰ってこの日は終わり!

 

3日目
この日のお昼過ぎのバスでプラハへ移動するので、午前中のみの観光です。
ブダペストではチムニーケーキとランゴシュをどうしても食べておきたかったので、早くからやっているチムニーケーキのお店へ行って朝ごはん代わりのチムニーケーキ(シナモン)をいただきます。f:id:zasshusan:20200220174324j:plain幼少期に揚げパンが好きだった人は絶対好きな味。甘いけど、中空洞だから比較的食べやすいと思う。甘いけど。

 

前日のツアーで説明を受けたSt.-Stephans-Basilikaへ。圧倒的に名前が難しい。f:id:zasshusan:20200220182526j:plain
内部もすごく綺麗な教会でした。なんだか新しそうな感じがした。

 

続いてシナゴークへ。ブダペストはシナゴークが多いらしく、前述の混沌とした雰囲気はそういう様々な宗教や文化が混ざり合うことでできているのかなと思ったり。
今回はたまたま宿泊していたホステルの近くにシナゴークがあったので、そこへ行ってみました。入場料を渡したおじさんの仲間のおじさんに「日本から来たの?」と聞かれたので、「そうだよ〜」と言ったら「おはよう!こんにちは!ありがとう!さようなら!はい!」と知っている日本語をたくさん話してくれて、とてもほっこりすると同時に、ハンガリー語を何も知らない自分を50回くらい殴りたくなりました。せめてありがとうかこんにちはは覚えておけよ自分。

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シナゴーク自体初めてだったので、すごく面白かったです。

当たり前だけど、絵とか像とかなくて、幾何学的な模様があるだけ。すごく神秘的な空間でした。ユダヤ教と聞くと今まで私はキリスト教とのつながりの中で考えてしまいがちだったけれど、こうやってシナゴークに実際に足を運んでみると、意外とイスラム教の方が近しいものがあるのかも?と思ってみたりしました。モスクとかシナゴークとか今まであまり行ったことなかったけれど、もっとたくさん行ってみたら印象変わるんだろうな。

旅行するたびに無知を実感しながら色々な場所に風呂敷広げるだけ広げて回収しなければ、そこを掘ってみることもしないので本当に愚か。わかっているならちゃんとしてください。

 

この後、ブダペストでどうしても食べておきたかったランゴシュという平たい揚げパンに色々のせて食べる料理で少し早いお昼ご飯。

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ちなみに私はサワークリームとチーズ乗せを食べました。これがノーマルってどこかで聞いた気がする。油物3口以上食べられないとか、もちっとした食感が苦手って言う人以外にはめちゃおすすめです。

体に悪そうな、背徳感を覚えるようなものってなんでこんなにおいしいんだろうね。

 

このあとはバス乗り場へ向かって、バスでプラハまで!

ブダペストの日数もっととっておけばよかったな〜と後悔する程度には楽しかったです。何よりごはんが美味しくて安いのでいいところ!

 

 

 

ウィーン旅行記②

ウィーン旅行記①の続き

hitorigotoindeutsch.hatenadiary.jp

 

 

3日目
朝ごはんは泊まっていたホテルの近くで偶然見つけたパン屋さん。

 

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この日はウィーンに来たら必ずお会いしようと心に決めていたクリムトの接吻のためにベルヴェデーレ宮殿へ。宮殿自体も美しいし、展示されている作品の数もほど良くて最高。ルーブル美術館レベルの大きさになると、充実感<疲労感になってしまう気がするので、このくらいが美味しく満腹になれるベストな量な気がする。修業が足りない。

ウィーン気になる美術館が多すぎて時間が足りない。勿論お金も足りない。

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この後気になるカフェ③カフェザッハーへ。勿論ザッハトルテを食べに。

他にも行きたいカフェがあったのでザッハトルテは友人と半分こしました。誰かと一緒に旅行に行くとこういうことができて、色々なものを食べることができるから本当に最高ですね。(基本食べることしか考えていない)

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このあとカフェの周りやらをふらふらしながら、なぜかたどり着いた先にあった錯覚美術館へ。巡り合わせってやつですね。なぜわざわざウィーンまで行って錯覚美術館へ行ったのかは未だ謎ですが、友人も私も「ここはいるしかなくない?!?!」的な、謎のハイテンションになっていたような気がします。自分たちのことながら本当にテンションの上がるポイントが謎。振り返ってみてもハチャメチャに楽しかったからいいけど、本当に謎。ちょっと怖い。

ちなみに錯覚美術館、私にとってはすごく面白かったです。錯覚体験系の施設に日本でもよく行く人であれば、仕掛けを知っているものもあるかもしれないのでそこまで満足できないかもしれませんが、恥ずかしながら私は錯覚事情(?)に疎いのですごく楽しめました。ネクストバズりスポット間違いなしですね。(誰)

 

この後気になっていたカフェ④が錯覚美術館の近くにあったのでそちらへ。
またまた軽食とケーキをいただきました。ここで「ん?ザッハトルテさっき食べてたような?」と思った方。ご名答。だかしかしあれはおやつみたいなものなので。昔は10時にもおやつの時間があったとかなかったとか言うじゃないですか。

それはそうと、このお店、本当に良くて……
見た目がすごく綺麗、且つ味もとても美味しいケーキが……たくさん………

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ここは天国か?端から端まで全部食べたいじゃん……という気持ちをぐっと堪え、私はapfelstudelというりんごのケーキをいただきました。美味しい。

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りんごのケーキやタルトは甘すぎて食べられない率が割と低めで、安心安全。しかも味も美味しくないわけがないというベテラン俳優並みの安定感のあるポジションだと思ってます。自分でも何を言っているのかわからなくなってきた。


友人も私も、1回の食事で大量に食べられるわけではないけれど、小分けにたくさん食べられるタイプなので、1日の食事回数がおかしなことになっていた気がする。

それでも美味しいものは美味しいし、美味しい食べ物は世界平和、この世の真理。

 

この日も国立歌劇場とは別の劇場でオペラ当日チャレンジをしようとしたのですが、まぁ色々な理由で結局失敗してしまったため、オペラ鑑賞ができなくなってしまいました。夜の予定についてお互い全く何も考えていなかったので、「どうしようか?」なんて話しながら夜の街をふらふらしたり、成城石井の超上位互換みたいなスーパー行ったり、それはそれで楽しくすごしていました。お互い真剣にオペラチャレンジ失敗の原因について反省しただけで、1mmも険悪な雰囲気になりませんでした。真面目か。お互い「疲れるのが嫌」という理由で喧嘩するのを面倒くさがる系の人間なので、さすがにもうちょっとピリッとした空気になる若さあっても良いのでは?1ミクロンくらい心配になりました。

 

で、翌日の昼過ぎに友人は日本に帰る予定だったので、この日がウィーン旅行の最後の晩餐ということで、何を食べようかと。正直ここまででかなり食べているのでお腹が空いているというわけではなかったのですが、折角だしウィーンぽいものたべる?とか、また部屋呑みする?とか色々悩んでいたところへ突如現れたお洒落なハンバーガー屋さん。
そうして最後の晩餐はハンバーガーになりました。

「お腹あんまり空いてない」っていったの誰だよ。(2度目)

ハンバーガーが軽いか重いかは諸説あります。

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旅行が楽しかった話や、身の上話なんかをしながらご飯を食べていて、自然と「私たちが次に旅行するのがどこか気になるよね」という話になりまして。今までそこそこ変なことをしてきているので、次回もこれまで以上のわくわく度で企画提案しないといけないという高めのハードルが再び設定されました。真剣に考えておこうと思います。

 

お互い成人済みなので旅行中にお酒を飲む機会もありまして、ぎりぎり二十歳になる前に彼女とした旅行で、「まだ未成年だからお酒は我慢ね」とサイダーを飲んでいたことがふと思い出されるなどした最後の晩餐。

 

 

4日目
最終日です。ウィーン観光の心残りである国立図書館と美術史美術館のカフェに行くべく、朝一チャレンジ。駅中のパン屋さんでパンを買って、例のモーツァルト像の前のベンチで食べるとかいうスーパーお洒落な朝ごはんからのスタートです。

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王宮の敷地内の公園で食べてるからまぁ実質私たちも王族だよね、とかよく分からないことを言っていたら、思っていた以上に外が寒かったので、パンを食べ終えた後でカフェに入って、図書館が開く時間まで時間をつぶすという。基本的に頭が悪い(楽しい)

 

国立図書館美女と野獣のモデルにもなったと言われており、ロマンが溢れていいました。何もいうことはありません。圧倒的美。

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続いて、本日2つ目のメイン美術史美術館のカフェ。勿論美術史美術館にも興味はあったのですが、ここのカフェは世界で一番美しいか何からしく、しかも監修をしているカフェが私の気になっていたカフェ⑤だったらしく(もう変わってしまったとかなんとか)行くしか!となって行ってきました。この歳になるとわかってくるけれど、世の中「世界一」で溢れているので、正直もう何が一番とかよくわかりませんが、きっと最上級を表す形容詞なんでしょうね。

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感覚の麻痺。全体的にラグジュアリーが爆発している。どういうこと?理解が追い付かないとりあえず圧倒的美なことは分かった(語彙力)

頼んだカイザーシュマレンも例にもれず大変美味しかったです。

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 なんか、ウィーンすごいわ……もうちょっと見掛け倒しなケーキ(失礼)とかあってもいいじゃんと思ってしまうくらい全部美味しかった……旅行記とか銘打っているけど実質これ食べログじゃん……いつもそうか……
ちなみに今回の旅行で訪れたどのカフェの値段も、2人でシェアしたりしていたこともあってか、想像していたよりは高くなかったです。「この雰囲気の中でこのご飯が食べられるならむしろ安いくらいだよね〜」というのが食べるの大好きな我らの総意でした。価値観は人それぞれですが参考までに。

 

美術史美術館はブリューゲルバベルの塔をはじめとする、有名な作品がたくさんあるので、余った30分くらいでものすごい勢いで絵を見てミュージアムショップでポストカードを買って帰路へ。
もっときちんと観たかったので再履です。

 

 

 

ヨーロッパの美術館に行くたびに痛感するのは、キリスト教ギリシャ神話の知識はあったほうがいいなということ。宗教が文化に影響を与えるのは当たり前、と頭で理解できたところで、じゃあ実際にキリスト教ギリシャ神話などについての知識が十分にあるかと言われれば否なので。作品だけでも勿論楽しめるけれど、モチーフがわかった方が当たり前だけれどもっと楽しいし、少なくともヨーロッパ社会においてはキリスト教の知識って本当に一般教養なんだなとことあるごとに思い知らされています。

修業が足りない。

 

もっと滞在したかったウィーン旅行でしたが、お互いのお目当てのことは全てすることができたので、非常に充実した旅行になったかなというのが総括!

 

前回のアイスランド旅行で1人旅の楽さを感じていた私ですが、こうやって誰かと一緒に旅行をして、リアルタイムでその場所で感じたことや考えたことを共有できる相手がいるというのもまたすごく素敵なことで、誰かと一緒に旅行するの楽しいな〜素敵だな~と改めて思えました。最高なタイミングで最高な旅行にしてくれた友人には本当に感謝しかない。今度会ったときヤングドーナツあげるね。

というか、基本的にあほみたいなこと言ったりやったりするの9割私の方なので、本当によくいつも一緒に旅行してくれるよな……と思いつつ、反省せずこちらは毎回ノーストレスで楽しくやらせていただいているので次回もよろしくな!友人!という気持ち。

 

以上!最高なウィーン旅行でした。
この後私はブダペストプラハをまわりドイツへ帰る予定なので、ブダペストプラハ旅行記に続きます。(多分)

 

ウィーン旅行記①

先日、かれこれ10年ほど付き合いのある友人と3泊4日のウィーン旅行をしてきました。友人が減りそうですが、信じられないほど楽しかったのでブログを書きます。8割自慢と、2割は旅行を楽しめた気持ちを少しでも閉じ込めておきたいという気持ちでお送りする予定です。(※予定は予告なく変更になる場合がございます。ご容赦ください。)

 

 

1日目
1日目の夜に友人と合流し、この日は空港からそのままホテルへ行って終わり。ホテルの立地上空港から市内までの移動にはシャトルバスを利用しました。友人は私と合流する前にスペイン旅行をしていたので、晩ご飯は友人のスペイン土産と空港のスーパーで買った生ハム、サーモン、チーズなど。端的に言えば最高ということですね。

滑り出し好調。

 

2日目

ウィーンはカフェ文化が非常に発達している街ということで、事前に色々と調べ、行きたいカフェを頑張って絞りリストアップしてみました。

Startseite - Café Diglas

https://www.demel.com/de

Café Sacher Wien | Hotel Sacher Wien

Café Central Wien seit 1876

https://www.gerstner-konditorei.at/index.html

多いな……とはいえ、どれも有名店ばかり。私も友人も花より団子派の人間なので、制覇を目指して戦うことを決意。(私が)


ということでまず朝ごはんは気になっていたカフェ①へ。
話は聞いていたましたが、内装が驚くほどかわいい……テーブル席のランプがチュチュスカートみたいになっていてテーブルごとに微妙に色が違っているし、店内のシャンデリアにはカラトリーやクロワッサンがぶら下がっているし……

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意味わかんない可愛すぎてきれそう?何?


と逆切れをかましかけながら朝ごはん到着。

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こんな優雅な朝ごはんある?私は中世貴族か何かなの?QOLの急上昇やばいじゃん…と絶対に中世貴族は考えないようなことを考えつつ、おいしく朝食をいただきました。

 

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カフェを出ると、たまたま近くにシュテファン大聖堂があったので覗きに行ったところ、あと少しでオルガンコンサートが始まるというベストタイミング。ミサ中のオルガンコンサートだったので、ミサの中に入ることは出来ませんでしたが、それでも教会の中でオルガンコンサートは聴くことが出来ました。我々これはもってるぞ?と馬鹿話に花を咲かせつつ、続いて大聖堂近くのモーツァルトハウスへ。理由は友人がモーツァルト推しだから。ちなみにここ、入館料にオーディオガイド(日本語あり)がついてくる大変ありがたい仕様で、オーディオガイドは想像の2.1倍くらいのボリューム感でした。(当社比)

 

モーツァルトハウスを出たところでちょうどお昼過ぎの良い時間になったので、お昼ご飯を食べに私の気になっていたカフェ②Demelへ。パッケージ激かわチョコレート代表格の1つで、私が幾度となくバレンタインに(かこつけて)ミントチョコレートを(自分用に)買おうとしたことかわからないDemelですね。女性の家族や友人へのプレゼントに良いのではないでしょうか。(突然のステマ)

ちなみに私はDemelのチョコレートを「逆チョコ」でいただいたならば、非常にセンスの良い方だなと思うと同時に、①姉がいる②彼女3人くらいいる(訳:信じられないくらいおモテになられる)③チョコレート好きあたりを勘ぐってしまいますね。(偏見100%)

 

ここでは軽食とケーキをいただきました。

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数えきれないほど推しポイントのあるDemelですが、個人的に激推しポイントだなと感じたところはザッハトルテ(ミニ)があったこと。いや求めていたのはそういうことじゃん……優秀か?好きじゃん……

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ということでお互いミニサイズのザッハトルテを1つずつ頼み、気になったモンブランのようなケーキ(以下便宜上モンブランと表記)を1つ頼んでシェア。ザッハトルテはジャム感強めでした。

ここで急にモンブランの話してもいいですか?というのも意味がわからないくらい美味しかったんです先生……ザッハトルテ目当てみたいなところ少しあったけれど、これはもっと有名になっても良いのではなかろうかと思うくらい美味しかったんです……

かの有名なアンジェリーナのモンブランが分かる方は、あのタイプのモンブランを想像していただければと思いますが、Demelのモンブランも同じようなスタイルで、メレンゲを土台にホイップクリーム、周りにマロンクリームというシンプルイズザベスト最高なモンブランでした。出会えてよかった、きっとまた会おうなという熱い気持ち。
QOLが高い……


個人的には、特別な日におめかしをして少し背伸びをしたお店へ行くことがすごく素敵なことだなと思っていて。ここで言う「おめかし」はきっとその場が自分の身の丈に合わないかもしれないという一種の不安を少しでも拭えるようにするための文字通り「勝負服」で、初めは少し息が詰まるような空間なのに、自分の身だしなみや、ちょっとした会話、そして何より食事を通して少しずつその場に馴染んでいくような感覚が得られるような経験が私は好きです。

勿論将来的には、背伸びをせずともそういった空間に自然に溶け込めるような素敵な女性になりたいものですが、それでも、素敵な大人ではない私だからこそ感じられることは、今でこその得難いものだと思うし、できるだけ大事にしたいなと思っていたりします。

 

ウィーンと言えば「音楽の都」。旅行先がウィーンに決まった理由の一つにも、友人と私がお互い音楽を少しかじっていて興味があったということがありました。ということでごく自然な流れで「折角だしオペラ観たいよね。」という話になり、国立歌劇場で上演されるオペラの当日立ち見席アタックへ。

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私たちは立見席チケット販売開始時刻の約2時間前から列に並びましたが、比較的前の方に並べていたようで、1階席中央、前の方の立ち見席でオペラを鑑賞することができました。チケットは1人10€。3時間弱のオペラを立ちながら鑑賞するということで正直かなり疲れますが、場所と値段、終演後の充実感を考えると安すぎて頭が上がりません。実質タダ。

 

劇場の周りには「今日のチケットはもうあと3枚しかないよ!今とるでしょ?!」といった強めの圧をかけてくるおじさんもかなりいます。もちろん彼らはそれが仕事なのでしょうし、座って鑑賞したい方には良いのかもしれませんが、こちら側にも選ぶ権利はあるので、立ち見席を狙う場合こちらもやや強め、かつできれば心境としては極めて丁重にお断り申し上げて立ち見席チャレンジをしてみることをお勧めします。

 

また、以下私の主観に基づく私用立ち見席注意メモとしては、

①場所取りのためにスカーフのようななにか巻き付けられるものが必要

②場所によっては立見席の人口密度がかなり高く、満員電車に近いような状態だったので、そのような環境で貧血起こしやすい人は場所取りも気をつけた方が良い

ということが挙げられます。

②については出やすい場所にするとか、端のほうで少し広めに場所を取るなどが考えられるかなと。無理をしてその後の旅行の行程をこなせなくなってしまうのは本当に無念だと思うので、自衛は大事。ちなみに私たちの観た回は休憩後に人が急に減ったので休憩後はゆったり鑑賞することができました。理由は未だ謎。

 

オペラ観賞後、多幸感に包まれながら「ちょっとお腹空いたけど、そんなに重いものはねぇ…軽いものがいいけど、なに食べようか?」なんて話しながら歩いていたところakakikoという日本食レストランを発見。理由はわからないけれど、お互い「ここに入るよね」と言わんばかりの空気に自然となり入ってみることに。

 

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重いものはちょっと…などと言いながらお互いカツカレーとラーメンを頼んでいるあたり、色気のかけらもないし、そもそもただの馬鹿です。なんなの本当に?軽いものって言ったやつどこのどいつだよ。(お前たちだよ)

飲み物はKONBUCHAなるものを怖いもの見たさで頼んでみたのですが、私の知ってるこぶちゃではなかった。飲んでも結局何も分からなかったので、有識者の方に是非お話伺いたい所存です。


そんなこんなで「日本食」にケラケラ笑いながら2日目は終了。
オペラを観た後に日本食を選んだ心境が今となってはもうちょっとよくわかりませんが、きっとお互いオペラの前に飲んだお酒で気持ちよく酔っていたのでしょうね。

お互い「大人になったな」と思うことの方が増えたのに、童心に戻るタイミングが同じなのは、やはり古い仲だからなのでしょうか。私も大概、人のことをとやかく言えた立場でないことは百も承知ですが、それでも友人もやっぱり変わっているよなとブログを書きながら再確認しております。

 

ということでウィーン旅行記②に続く。

ウィーン旅行記② - 大きなひとりごと