思考放棄のひとつやふたつしたくなってしまう話

こんにちは。 「次にブログを書くのはプラハ旅行記だな~」なんて呑気なことを考えていた時代が私にもありました。

ありましたとも。

コロナウイルスの感染は広がっているものの、私が留学を終える予定の9月までこの状況が続くわけではないだろうし、今は身動きが取れなくなるかもしれないけれど、とりあえずは様子をみよう、と。

 

ある朝、留学先で一番仲良くしている日本人留学生の子から

「大学から帰国命令が出ました」

というラインが来ました。びっくりするくらい目が覚めました。

それまでも、イタリアの感染拡大はすでに大きなニュースになっていたし、滞在国であるドイツでもなかなかに感染者が増えているという状況ではありました。しかし、日常生活には正直あまり支障はなかったので、「今は旅行はやめておこうか」とは思っても、まさか大学側から帰国命令が出るほどのことだとは思っていなかったので他の留学生も含めて、今後滞在し続けるか、帰国するかを真剣に考えだしたのはこのことがきっかけだったように思います。

 

現在の状況はと言えば、ドイツの感染症レベルは2になり、国境封鎖などの対応がとられ始めています。 私はまだ帰国命令は出ていないけれど、今後の状況次第では十分にありえる話ではあるので、冗談抜きに大学からのメールを受け取るのになかなかの緊張感があって、言葉を選ばずに言うならばストレスフルな現代社会といった感じです。(大学職員の方はすごく丁寧に対応してくださるので帰国したら菓子折り持ってお礼に行きたいくらいです)

 

以前知人に、「思考放棄したくなった時こそ考えるのをやめてはいけない」と言われたことがあり、非常に納得したし、自分の中に残っている言葉ではあるのですが。

ですが。

もうちょっと今は考えるのやめたいさすがに。 別に自分だけが特別大変な境遇というわけではないし、むしろ大学からの指示もああるので、イージーオブイージーなのだろうけれど、予測も何もない状態で選択をしていくことの難しさってえげつないんだなということを絶賛痛感中というところです。 私は運が良くも悪くもないと思っていますが、まぁ悪運は強い方だと思っているので、万が一留学中止になってもコロナには感染しない気がするし、万が一コロナに感染しても死にはしない気がしているのであれですが。あれ?もしかしてこういうのも死亡フラグになったりする?留学して1か月目で歯がとれている人間の言うことだしあれおかしい、雲行きが怪しいぞ?

 

ともかく、ツイッターを開けばやれ国境封鎖、感染者が何人増加、店はいつ閉まる、やらなんやら、インスタのストーリーでは「日本に帰ることにしました」という投稿を目にする機会が多いので、意思が比較的強めの私もちょっともうよくわからなくなって思考放棄のひとつやふたつしたくなっている今日この頃です。

こんなレア体験そうそうできるものではないと思うので、いい経験だなとは思っていますが、兎にも角にも(心が)落ち着かないので、滞在か帰国か、早く決まればいいなと思っています。

 

とりあえず美味しいもの食べて心を落ち着けよう。