多分ばぶちゃんだと思われてる。

 

ドイツでの留学生活が始まって一週間が経とうとしている。

この一週間の私は、私の暮らす寮で高校時代同じ部活に所属していた友人と再会したり、ドイツ人チューターの家族のイベントで出会った日本人男性からkindleを譲り受けたり、休日に誰にも会わず寮から一歩も外に出なかったために鬱になりかけたり、キャベツを1玉買ってしまったばかりに永遠にキャベツを食べ続けなければいけなくなったり、使い始めたSIMカードを管理するアプリがダウンロードできなかったりと、

非常に平凡な毎日を享受している。

 

生活と言えば、生活をする上で最も重要なのは家だと思う。

なぜならば、家は基本的に「公私」で言えば「私」の空間。私にとっては体を休め、エネルギーを蓄える場所だからだ。

ドイツでの私の「家」は寮である。

私の暮らす寮はキッチン・ダイニングとバスルームを4人のフラットメイトが共同で使用するようになっており、各々自分の部屋が与えられている。

勿論自分の部屋は施錠することができ、自らの「城」なわけだが、やはり共同生活をするフラットメイトがどのような人か、というのは生活をする上で非常に重要となる。

 

さて、我がフラットメイトはというと、かなり強めの布陣でお送りしている。

 

フランス出身の美人お姉さま(好き)

イタリア出身のこれまた美人お姉さま(好き)

(多分)スウェーデン出身の天使(好き)

 

え?強ない?

ここに私(芋・陰キャ)が入っていいの?え、大丈夫?

 

ちなみにお姉さまと書いているが、当フラットは全員同い年の女子でお送りしている。

日本で実年齢より下に見られることがそうそうない私は、自分の顔を童顔だと思ったことは一度もないが、それでもヨーロッパの同い年の女の子は「お姉さん」のように見え、その子たちに比べると自分の顔はなんだかとても幼く、子どもっぽく思われる。(きっと欧米の女の子の持つ自信に満ちた雰囲気がないことも関係していると思う。)

 

彼女たちとのコミュニケーションは勿論英語で行うわけなのだが、私の英語力はというと、おそらく平均的な大学生以下だ。弁明をすると、読む・書くに関しては大学入試を受けた身であるので、最低限度の知識はあり、彼女たちの会話の内容は何となく理解することができる。しかしスピーキングに関しては完全に中1レベルなので、話を振られると答えることができなかったり、話を膨らませたりすることがなかなかできない、

とんでもないポンコツである。

また、最近は留学に際して申し訳程度にドイツ語の勉強をしており、英語から離れていたので、英語の動詞の位置が怪しかったり、単語によってはドイツ語が先に思い浮かんだりと、完全なるキャパシティオーバーである。

(自分の年齢を英語ですぐに言えなかったときのショックたるや。)

 

そんな私がなぜドイツでつつがなく生活することができているのかというと、彼女たちが「日本語と英語は全然違うから難しいでしょうね」と、しどろもどろになる私の言葉を待ってくれたり、わかりやすい英語で話しかけてくれたりするからである。

 

いやあまりにも優しい。好き。

 

 

 

 

でも多分ばぶちゃんだと思われている。私。

 

私のばぶちゃんイングリッシュをフラットメイトが聞いてくれるからと言って、いつまでも甘んじてはいられない。いや、普通に恥ずかしいし。それに21歳でばぶちゃんは厳しすぎる。

 

優しくてかわいくて、とても素敵なフラットメイトたちともっとたくさん話がしたいという(不純な)動機により、自分史上最高に英語学習のモチベーションが高まっているので、英語をがんばろうと思う。

というか、頑張ってくれ、自分。

 

 

(いや、まずはドイツ語勉強しろよ)

 

※来週にドイツ語のテストがあります。